| ■ 性格・気性 |
| 体格からも想像できるように、冷静沈着で独立心も旺盛です。注意深く、油断がなく、見知らぬ人にはよそよそしく接します。でも、飼い主家族に対しては深い愛情を抱き、深いシワの奥に宿る瞳で何かを語りかけてくるようなところがあります。ただ、独立心が強いので、甘やかすと勝手気ままに振る舞うようになる可能性大。早期からのしつけをしっかり行なうことが大事です。 |
| ■ 外観 |
| 背は短く、太く短い首、深く幅広い胸、短く幅広い腰、骨太のたくましい四肢を持ち、全体によく引き締まった体格をしています。根元が太い尾は先細りで、高く上げ、曲げて背負うか、きつく巻いて背負っています。前頭部と頬の間には細かいヒダがあり、ノド下の皮膚のたるみにつながっています。唇と鼻口部の上面の肉付きがよく、それが鼻の根元にわずかな膨らみをつくりだしています。大きく広い鼻、上唇、上顎、歯ぐきは黒、舌の色は青みがかった黒が望ましいとされています。目は中くらいの大きさのアーモンド型、耳は小さな三角形で頭頂に高くついて前方に垂れたものがよいとされます。被毛は非常に短い直毛で、硬くてブラシのように立っているのが特徴。毛色は黒、レッド、フォーン、クリームの明るいかまたは濃いかげのあるもの。白のぶちや斑点は好まれません。 |
| ■ お手入れ |
| 皮膚病予防のため、シワとシワの間をまめに拭いてあげることが大事で、シャンプーも定期的に行なう必要があります。毎日の被毛の手入れは、ブラッシングを基本に、運動後には硬く絞ったタオルで全身を拭いてあげること、換毛期には金属製コームも用いて死毛を取り除くことです。このほか、歯を清潔に保つこと、10日に1度の割で爪先をカットすることも必要です。 |
| ■ 食事 |
| 総合栄養食のドライ・フードだけでもよいですが、嗜好性を加味するならドライ・フードに缶詰のウェット・フードを混ぜた混合食が手軽です。回数は若犬〜成犬なら1日1〜2回。室内飼育の場合、おやつなどの間食をつい与えてしまいがちですが、健康維持と肥満回避のためには、規則正しい食生活を心がけることが大切です。 |
| ■ 運動 |
| 犬舎暮らしより飼い主家族と一緒に過ごすのが好き、でも、運動はもっと大好き。運動不足になるとストレスがたまり、眠っていた闘争心が呼び覚まされることも。ということで、毎日の運動は欠かせません。1日に最低30分〜1時間は外に連れ出して散歩させてください。 |
| ■ 歴史 |
| チベタン・マスティフが先祖ではないかといわれています。長い間、広東省の農夫たちのもとで、家畜番や侵入者防止に活躍していましたが、その一方で、闘犬や食用犬としても飼育されていたようで、当時、この犬の体重は40kg、大きいものでは75kgもあったとか。第2次世界大戦後から1950年代の中国は、この犬にとっても住みやすい母国ではなく、台湾、香港、マカオ、南中国の僻村で、かろうじて生き延びるという苦難の時代が続きました。1971年、香港のひとりのブリーダーが、アメリカのある雑誌に絶滅防止を呼びかける投書をしたことがきっかけになり、一気に情勢逆転。アメリカの愛犬家からの注文が殺到し、危機から脱したのです。1978年には「世界で最も珍しい犬」としてギネスブックにも掲載され、世界にその名が知られるようになりました。 |