| ■ 性格・気性 |
| 鋭い嗅覚と高い知性を持ち、いつも活気に満ちて、感覚は鋭敏。大胆ですが周囲の状況を素早く察知する警戒心もあります。さらに、スピードとスタミナも抜群で、運動も作業も淡々と速やかにこなしていきます。まさに猟犬の優れた能力だけを結集したような万能の犬種といえるでしょう。服従訓練の飲み込みも早く、飼い主に忠実なので、番犬としても、家庭犬としても、充分にその役割を果たすことができます。 |
| ■ 外観 |
| 頭部、胴体、首、四肢のバランスがよく、しなやかな力強さを漂わせた均整のとれた美しい体形をしています。大きな特徴は、青みがかったグレーの短毛と明るい色の瞳。頭部はほどよく長く、後頭部には突起があります。両目のくぼみははっきりし、鼻口部はほどよい長さで、鼻筋はまっすぐ通っています。鼻は中くらいの大きさ、色はやや濃いめのグレー、ほどよく離れた両目に輝く瞳は、明るい琥珀色または青みをおびた灰色ですが、興奮すると黒くなります。付け根の位置が高い耳は、長くしなやかで上部にわずかなヒダがあり、頬の後部に接して垂れています。尾はやや長めで、ショー・ドッグや作業犬の場合は、成犬で約15cmに断尾します。被毛は滑らかでツヤのある短毛。毛色はねずみ色がかったグレーから銀色がかったグレーまであり、頭部と耳はいくぶん明るい毛が見られます。 |
| ■ お手入れ |
| ショートヘアーなので手入れは簡単。週2回ほどのペースで、被毛の汚れ取りとマッサージを兼ねて、硬く絞ったタオルで、全身を拭いてください。また、ときには獣毛ブラシやラバー・ブラシを用いて、皮膚を傷めない程度にやさしくブラッシングしてあげるとよいでしょう。短毛種のため、冬の寒さに弱いので、保温には気を配る必要があります。 |
| ■ 食事 |
| 若犬〜成犬なら1日1〜2回が目安。1日1回の場合は、夕方与えるようにしてください。一般的な内容は、栄養バランスのよいドライ・フードとウェット・フード(缶詰)の混合食。または、ドライ・フードを基本に、タンパク質(肉類・内臓類を煮たもの)、カルシウム(乾燥小魚、チーズなど)、穀類(パンやごはん)などを加えた混合食でもよいですが、味付けはほとんどしないほうが犬のためにはベストです。健康維持のためにも、過食・偏食に注意して、適量を規則正しく与えることを心がけてください。 |
| ■ 運動 |
| スピーディでスタミナもあるこの犬は、室内で飼うこともできますが、疲れ知らずの運動好きですから、犬の体が要求する膨大な運動をこなさなければ、コントロールできない問題犬になる場合があります。1日2回、最低30分〜1時間の引き運動や自転車運動を基本に、できるだけ時間をかけてたっぷり運動させることが大切です。また、猟犬としての活動的な性格を満足させるには、広い場所での自由な運動も加えてあげたいものです。飲み込みが早いので、幼犬期から基本的なしつけと服従訓練をすることで、戸外での運動も円滑に行なうことができます。 |
| ■ 歴史 |
| その歴史はまだ浅く、19世紀初頭に、ドイツのワイマール地方の貴族たちが、野鳥狩りに優れた能力のある犬を求め、ほかの猟犬の優れたところを集めて作出させた犬といわれています。しかし、一方では、フランスの「サン・ルイの灰色の犬」という歴史の古い犬の子孫とする説もあります。いずれにしても、この犬が完成した当初、ドイツでは他国へ持ち出されることを快く思わず、購入希望者には、クラブ加入を義務づけていました。メジャー・デビューを果たしたのは、1929年にアメリカへ初輸入されてからのこと。端正な容姿と猟犬としての優れた能力もさることながら、琥珀色の目と青みがかった毛色に多くの人々が魅了され、「グレー・ゴースト」という愛称までつけられた人気犬種になったのです。しかし、この後も、原産国ドイツでは厳しい選択繁殖を続け、最多頭数1500頭を超えることがなかったといわれており、今も、同国では純血のワイマナラーは希少犬種となっているとか。一方、アメリカ経由で世界に広がっていったワイマナラーは、現在、鳥猟犬、警察犬、番犬として、さらに飼い主に対する忠実な性格を認められ、家庭犬としる人も多くなったようです。 |