| ■ 性格・気性 |
| 原産地、ハイランド地方はもやがかかり冷たい雨が降る厳しい天候の地域。全身は粗い毛でおおわれたビアデッド・コリーは、暑さ、寒さ、湿気に強く、忍耐強いしっかり者です。どんなに扱いにくい家畜でもやすやすと動かす優秀な牧羊犬。他人や動物にも寛容。遊び好きで、社交的。飼い主の指示によく従い、オールド・イングリッシュ・シープドッグよりしつけやすい犬です。ただし大きな体のわりに神経が繊細なので、飼い方によっては神経質になる場合も。体罰でしつけようとしたり、閉鎖的な育て方をしないように気をつけましょう。 |
| ■ 外観 |
| オールド・イングリッシュ・シープドッグをひとまわり小さくした印象。体高に比べ体長が長くスマートで、軽快な動きを見せます。アーチ状の眉とひげが哲学的。全身を粗い毛におおわれ、頑健さにあふれています。間隔が広く、大きく輝いている目。垂れ耳。低い位置について先が巻いた尾。被毛は下毛はやわらかく密生し、上毛は硬く粗い毛が全身をおおい、毛色はスレート、褐色のフォーン、グレー、白に黒またはオレンジの斑。フレーズやカラーのあるものもいます。 |
| ■ お手入れ |
| 怠け者の飼い主にはおすすめできないほど、毛量が豊富な犬。手入れには時間も手間もかかります。週2回の割合で30分ほど、丁寧なブラッシングで毛のもつれとほこりを入念に取り除きましょう。定期的にブラッシングをしていないと毛玉になるので要注意。外観は自然な状態が望ましいので、プロのグルーミングは必要としません。股関節形成不全、虚弱体質の犬がたまに出ることがあるため、健康管理も怠りなく。 |
| ■ 食事 |
| 総合栄養食のドライ・フードだけでもよいですが、嗜好性を加味するならドライ・フードに缶詰のウェット・フードを混ぜた混合食が手軽です。回数は若犬〜成犬なら1日1〜2回。1日1回の場合は、夕方与えるようにしてください。いずれの場合も、食事は適量を規則正しくが基本であることをお忘れなく。 |
| ■ 運動 |
| 優秀な牧羊犬らしく、体は大きくても動きはしなやかで、急転回や急停止も得意。あまり足を持ち上げることなく歩く様はすべるよう。毎日の散歩時間は充分とるのはもちろん、ボールなどをくわえて持ってくるというような、繰り返し運動などの室内ゲームも必要とします。しつけは決しておろそかにしないこと。よく運動させ、熱中できる遊びや用事を次々に考えだしてやることがポイントです。 |
| ■ 歴史 |
| この犬の祖先は約2000年くらい前からハイランド地方で飼育されていたようで、口ひげがあることからビアデッド・コリーと名づけられました。雨や霧のなかでの作業にも耐えられる全天候型の牧羊犬。かつてはハイランド・ビアデッド・コリー、スコティッシュ・ビアデッド・コリー、ときにはヘアリー・モード・コリー、スコティッシュ・マウンテン・コリーなどと呼ばれていたこともありました。第二次世界大戦で数が激減しましたが、愛好家によって繁殖が続けられ、現在は家庭犬としても人気者です。 |