| ■ 性格・気性 |
| 飼い主の言いつけをよく聞く忠実で従順な性格ですが、知らない人や周りの物事に対しては、強い警戒心を持ちます。優れた持久力と何事にもへこたれない粘り強さは、まさに獣猟犬ならではといえるでしょう。 |
| ■ 外観 |
| 素朴さとともにどこか気高さを漂わせる紀州犬。ほどよく張ったあばら、よく引き締まった腹、水平な背、幅広の腰と、見た目にも均整のとれた美しい体形は、よく発達した筋肉としっかりした骨格によってつくりだされたものといえるでしょう。やや長いくさび形の鼻口部、引き締まった唇、ほどよくつり上がった三角形の目、やや前傾にピンと立った三角形の耳の持ち主で、頭蓋の中央から広い額に向けて額溝が走り、まっすぐな鼻筋をより強調しているのが特徴です。瞳は暗褐色、毛色は、白、赤、胡麻など。鼻の色は基本的に黒ですが、毛色が白い場合は肉色も認められています。 |
| ■ お手入れ |
| 寒い時期は運動後のブラッシング以外、特に手入れは必要ありませんが、汚れが気になったら、お湯で絞ったタオルでよく拭いてあげてください。春になったら月に1度はシャンプーを、また、暑い夏場には週に1度のシャンプーとともに耳掃除もしてあげましょう。また、夏はダニやノミが著しく繁殖する時期ですから、ダニ・チェックはまめに行ない、速やかに対処できるように心がけてください。 |
| ■ 食事 |
| 妊娠・出産後の母犬を除いて、成犬の場合は、1日1回、または朝夕の2回与えます。朝夕2回与える場合は、夕方に重点を置き、朝は軽めにしてください。内容は栄養バランスのとれたドライ・フードや缶詰めで充分ですが、変化をつけてあげたいならば、野菜や肉類を煮込んだ味付けなしのスープをあげてもいいでしょう。残り物を与える場合は、ごく薄味にしてください。 |
| ■ 運動 |
| もともと山間部を走り回っていた獣猟犬ですから、ストレスがたまらないようにするためにもたっぷりと運動させることが大切。1日の運動は朝と夕の2回、引き運動と自転車運動を交互に行なうとよいでしょう。1回の運動時間は、若犬や成犬の場合、最低30分を目安にしてください。 |
| ■ 歴史 |
| ルーツは紀元前までさかのぼる日本古来の犬種。聖地を求める行脚の途中にあった弘法大師が道に迷ったとき、いずこからともなく現われ、高野山へと導いたのが紀州犬だったという言い伝えも残っています。もともと山間の猟師たちの頼もしい相棒としてイノシシ狩りに活躍し、一時期はシカ狩りにも用いられていました。昭和9年に天然記念物に指定され、現在は、獣猟犬としてだけでなく、家庭犬としても広く愛育されるようになっています。 |