| ■ 性格・気性 |
| 明るく朗らかで温厚。はつらつとして、活発で丈夫。愛情深く従順で、少しさみしがりや。飼い主を掛け値なく信頼し、惜しみなく慕うなど、並べるだけで楽しくなるような気立てが持ち味。和気あいあいが大好き。静かに過ごすにしろ、外で駆け回るにしろ、家族と一緒がいちばんというタイプ。もちろん基本的なしつけは大切ですが、厳しい訓練は逆効果になります。 |
| ■ 外観 |
| 顔立ちは、狆にも似た愛らしいファニー・フェイス。丸く大きな離れがちの目、上向きについた短い獅子鼻、耳は低い位置から頬に沿うようについて長く、飾り毛が豊かについています。少しウェーブがかった被毛は、絹のようにやわらかな長毛。色は、ブラック・タン、トライ・カラー、ルビー(栗赤)、濃い栗色、ブレンハイムなど。体格はキャバリアより小型で、胸は幅広めで比較的よく張り、きれいに引き締まった腹をしています。まっすぐの四肢には飾り毛があります。下にふさ毛のついた尾は刀のような形で、旗めかすように動かします。4分の1を残して断尾される場合もあります。 |
| ■ お手入れ |
| 毎日の手入れは、体が汚れていたら適温の蒸しタオルで拭きあげてから、クシを使って毛のほつれをやさしく解き、全体をブラッシングするのが基本。シャンプーは、皮膚がカサつかないよう、1カ月に1度ペースで充分。体温より低い温度の湯で全体を濡らしてから、マッサージするようにシャンプーし、まんべんなくすすぎます。リンスを塗布したら、全体にクシを通し、再びよくすすぎます。その後タオルで水気をしっかり吸い、温風・冷風を切り替えながら素早くドライヤー乾燥させます。また耳は10日に1度くらい、イヤーローションなどに浸した綿棒で、やさしく垢を落とします。涙や目ヤニで汚れたときは、やわらかなコットンで目を傷つけねいよう静かに汚れを落とし、2%程度に薄めたホウ酸水で洗い流します。グルーミングを嫌がらないよう、子犬時期から充分に慣らし、やさしくしつけておきましょう。 |
| ■ 食事 |
| 回数は、若犬・成犬なら1日1〜2回が目安。内容は、ドライフードを基本に全体の2割程度の副食を加えたものが一般的。混ぜものは、タンパク質(肉・内臓類を煮たもの。鶏のササミか胸肉がおすすめ)、カルシウム(ミルク、チーズ類)、犬の好む缶詰フードなどで、必要な栄養素をプラスします。塩分・糖分・脂肪分の強い人間食を避け、過食・偏食にも要注意。 |
| ■ 運動 |
| それほどの運動量は必要ではありませんが、体調、季節、年齢に合わせて1日20〜30分程度の散歩をさせます。室内でおもちゃなどを使って遊ばせてもいいでしょう。広場での自由運動は、特に必要ではありません。むしろ穏やかで誰にでも親しむ性質上、他人についていったり、ほかの犬から威嚇・攻撃されないよう避けたほうが無難です。 |
| ■ 歴史 |
| 祖先犬は、13世紀、国王・ヘンリー8世(1491-1547)の6人中4番目の后、アンヌ・ド・クレーヴの紹介でイタリアから渡英した犬。イギリス王朝には、中世から近代まで深く愛されました。次のエリザベス1世(1533-1603)時代に、貴婦人のペットとして大流行。チャールズ1世(1600-49)は議会の参加を認め、この犬に関する税を免除。名前に由来するほど寵愛を捧げたチャールズ2世(1630-85)は、国民より愛犬を大事に扱うほどで、悪評ふんぷんの逸話が多く残っています。また大英帝国の象徴・ヴィクトリア女王(1819-1901)も愛育していました。20世紀に入り人気は落ち着きましたが、今も世界各国で愛好されています。 |