| ■ 性格・気性 |
| 勇敢で気迫に富み、なかなか頑固な面を持っているので、飼い主は常に主導権を握ってこの犬に接し、声符で制御できる犬に育てることが大事です。しかし、一方では、人の側にいることを好み、飼い主を喜ばせたり褒められたりするのが好きで、常にかまっていてほしかったり、自分も家族の一員なんだと実感したがるところもあります。優しく温和で、賢明な犬ですから、早い時期から一貫性のある公正なしつけと訓練を行なえば、楽しく頼りがいもある家族になるでしょう。 |
| ■ 外観 |
| 大きさが絶対必要条件となっていますが、メスよりもオスのほうがかなり大きい犬種。体形はバランスのよいスクエアで、後躯に比べ前躯が著しく高い前高肢勢であるのが特徴で、肩の筋肉は充分に発達し、胸は非常に深いV字形で、あばらもよく張っています。かかとまで達する長い尾は付け根の位置が高く、根元は太く、次第に細くなっています。首は長くすっきりとした高さのあるアーチを保ち、頭部はやや長めの箱形。目はかなりくぼんだ中程度の大きさで、唇は厚く硬く左右対称に垂れ、鼻は幅広で特徴的な隆起があります。被毛は厚く滑らかで光沢がありますが、毛足は非常に短いのが特徴。毛色はブリンドル、フォーン、ブルー(薄墨色)、黒、ハールクイン(純白に黒の斑点が不規則にちらばっているもの)の5色があります。古くから犬籍簿に基づいて繁殖が行われてきただけに、ドッグ・ショーに出陳する犬は、かなり厳密な条件をクリヤしなければなりません。 |
| ■ お手入れ |
| 短毛種なので手入れは基本的に楽です。ただ、こざっぱりとした容姿からも想像できるように、きれい好きな犬なので、運動後のブラッシングは不可欠ですし、ときには蒸しタオルなどで汚れを拭いてやることも大切です。換毛期にはスリッカー・ブラシでのこまめなブラッシングを。また、定期的にプロに依頼して、シャンプーのほか、ツメや耳、歯、肛門などのケアをしてあげるといいでしょう。 |
| ■ 食事 |
| 成長期には恐ろしいほどの早さで大きくなります。健やかな成長を促すために、生後2カ月の離乳期から1年までは、子犬用の総合栄養食を1日3回に分けて与えてください。また若犬〜成犬の場合は、総合栄養食と表記された大型犬用のドライ・フードにウェット・フードを混ぜた混合食を1日1〜2回与えるといいでしょう。成犬は大きさの割に大喰らいではありません。人間の勝手な判断で必要以上の量を与えるのは、肥満や病気を引き起こす要因になります。「食事は規則正しく適量を」の基本を心がけて。 |
| ■ 運動 |
| 1日1〜2回。自転車運動を中心として充分に走り込ませること。それさえ満たされれば、あとはのんびりとおとなしく1日を過ごすこともできる犬です。充分な運動とたっぷりな睡眠の組み合わせが、この犬の健全な精神と肉体の維持に欠かせないことを忘れないようにしてください。 |
| ■ 歴史 |
| とても長い歴史を持つ犬種で、チベタン・マスティフを祖先とするオールド・イングリッシュ・マスティフの子孫だといわれています。過去400年の間にはグレーハウンドとの交配も行われ、猟犬としてだけだなく、闘犬や護身用の大型番犬としても発達。中世のころはゲルマン人によってクマやイノシシ猟に用いられたり、封建領主のステイタス・シンボルになったこともありました。19世紀に入ると、ブルジョワに飼われるようになり、犬籍簿に基づいて繁殖される犬の走りとなり、現在では家庭犬として飼う人も多くなりました。世界各国で用いられているグレート・デーンという名前は「大きなデンマークの犬」という意味ですが、実はこの犬、ドイツの国犬で「ドイチェ・ドッグ」「ジャーマン・マスティフ」と呼ぶ人もいます。 |